2010年3月24日水曜日

真柏の植替え2

さて、根さばきがおわったら植え込みにかかりますが
その前に、松柏類の用土(植え土)についてポイントを箇条書きにまとめてみましょう

ポイント4 用土(植え土)について

1 赤玉土は硬質で品質のいいものを使おう、少々高価でも盆栽の健康には代えられない

2 混ぜる砂は、矢作砂、桐生砂、富士砂など個人や地域によって好みがあるので自由です

3 赤玉土と砂の混合の割合もかなりの個人差がありますが、基本的には6:4~7:3くらい

4 フルイは絶対の必需品です、網目のサイズ 2、3、5、7、9ミリの5種類は最低必要

5 用土は、ゴロ土、植え込み用、化粧土の3種類にふるい分けます 
  その粒の大きさは、鉢のサイズや深さによって異なってきます

6 ふるい分けて市販されている赤玉土でも、2ミリのフルイでミジンを抜いてから使います(必須)
  高品質のものでも保存や運搬の課程で、けっこうミジンが出るんですよ


鉢底にゴロ土を敷く、一重(ひとかさね)から一重半(ひとかさねはん)くらいの層の暑さ(鉢の深さにより調節する)
この場合のゴロ土の粒の大きさは、7ミリのフルイを通してから5ミリ網目に残ったもの


植え土を適度な厚みに敷きつめる
粒の大きさは、5ミリの網目を通してから2ミリのフルイでミジンを抜いたもの(赤玉土7:桐生砂2:竹炭1)


木の据え付け位置が決定したら、その後は絶対動かさないこと
針金でしっかり締めて動かないように固定する(道具はペンチよりもヤットコの方が使いいい)

ポイント5 固定用の針金について

針金が細すぎると緩みやすい
また、固定する位置が斜めで緩みやすいときなどは、画像のようにズレ防止のクサビなどを工夫する


鉢の半分くらいまで植え土を入れてる


竹箸の使い方の悪い例

このように竹箸を立てて突くと土は奥まで入っては行くが
奥の根を浮かせてしまったり、かえって土が落ち着かない傾向がある


竹箸の使い方のいい例

竹箸をやや斜めに寝かせてながら前後に揺すり
奥に空洞のないように土を落ち着かせるようにします


植え土は鉢の縁まで満タンに入れないこと
八分目ほどにしてあとの一文目は、3ミリの網目を通して2ミリ目に残った化粧土を入れる


植替え作業終了

表土を落ち着かせるための水苔はごく薄目に使いましょう

ポイント 水苔の使い方

化粧土が入ったら鉢穴から抜ける水がきれいになるまで灌水し
細かくほぐした水苔を表面に薄く散らし、余分は息を吹きかけてて飛ばしてしまうといい

ポイント 植替え後の置き場と管理

春の気候は変動しやすいので、1週間から10日くらいは風当たりの少ない置き場で管理する(日には当てた方がいい)
植替え直後の水切れは厳禁、葉水をやりながら気を遣ってやりましょう

2010年3月23日火曜日

真柏の植替え1

真柏は、春は2月から4月の上旬、秋には9月中旬から10月にかけてと
一年を通し長い期間の植替えが可能な樹種ですが

そうはいっても、秋の植替えは冬中の管理が大変なため
通常は、その後の管理が楽な春の植替えをお勧めしています

ということで、今日は3月23日
適期の真っ最中ですね

さっそく樹髙20㎝のやや完成に近い真柏を教材にして
植替えの基本からじっくりと勉強してみましょう

植替えは盆栽道のもっとも基本的で大切な作業の一つ
初心の愛好家さんはよく読んでしっかりマスターしてくださいよ


樹髙20㎝の真柏、ふつう松柏類の植替え間隔は、3年に1回くらいが目安といわれています
この真柏の前回の植替えは2007年ですから、今春が予定年になるわけですね

★ポイント1 3年に1回というのは中2年ということ(これが案外間違いやすい)
ちなみに、オリンピックは4年に1回なので中3年ですね


鉢底に廻した固定用の針金を外し、鉢から根を抜きました

同時に根の健康と生育状態を確認しておくことも忘れないこと、この真柏の根は健康そのものです
また、このようにゴツイ太根が見られず細かく分岐しているのことも盆栽として大切なこと


植替え間隔や鉢の形状により、楽に抜けるとは限りませんから
作業用の竹箸や根切り用のナイフや小鎌などを用意しておきましょう


あらかじめ鉢に底網を装着、固定用の針金も準備しておきます


今までと同じ鉢に、左右や高低の具合を同じように植付ける場合は
まず根元から根ほごしを初め、徐々に周囲を崩していきます

また、高植えになっていたものを低植えに直したい場合は、根の底部を最初に切り崩すなど
上部、側面、底部などの根ほごしの順番を変更するといいでしょう

★ポイント2 上部、側面、底部の根ほごしの順番はケース・バイ・ケース
新しく使用する鉢の大きさ、植付け角度、植付けの高低などにより各自が工夫すること


底部の根ほごしは、特にていねいに行います
そして、図のように底部を横に這っているやや太めの根はできるだけ切ります

初心の愛好家さんの多くは、この底部の根ほごしが足りないひとがほとんどです
慎重にやる作業ですが、大胆さも必要ですよ


このように底部に横に這っている根をすっかり取り除いて、この作業は完成です

★ポイント3 底部の根ほごしは、横に這っている太めの根を取り除ける位置まで攻め込むこと

つづく

2010年3月20日土曜日

山もみじ大改作・思い切って素材に戻す

近隣でたまに開かれる愛好家同士の交換会で
盆栽友達に処分を頼まれたという山もみじを、市内の親しい愛好家Yさんから買いました

友達が購入した値段を知っているYさんは、つけられた安い価格にかなり困っていましたが
購入当時の姿からみるとかなり荒れているので、仕方ないとも思ったようです

ところで、いつも不思議に思うことですが、このような掘り出し物を見ても
30人からの参加者の中にほかに買手がいないことですね

骨格さえしっかりしていれば、山もみじなどはいちど素材にもどして作り直しながら十分に楽しめるんですね
骨格の基本ができるまでには3年くらいはかかりますが、その課程の楽しみは有り余るほどですよ

みなさんは完成までの時間がもったいないのか
それともこの好素質を見抜けないのかわかりませんが、もったいないですね

盆栽をやるひとは気を長く持たなきゃいけません
盆栽時間は最小単位で1年、その先は3年、5年と数えるんです(笑)


盤状に発達した根張りがみごとで、さらに根張りの上部の足元の直径は7.5㎝もあり、堂々とした幹筋です
ただ幹の中間から上が鶴の首のように長すぎますし、枝順が無秩序で各枝のフトコロ芽もなく単調ですね

ようするに、根張りと中程までの幹筋のよさだけが光っていて
全体の姿がばらばらで統一感が失われているんですね

ですから、この長所のみを活用し不要なところは切り捨て
改めて素材から作り直せばかなりの見込みがあります

盆栽の基本樹形作りは、まず思い切った取捨選択から始まるのです
(なおこの山もみじは10日ほど前に根洗いをして植替え済です)


高さ15㎝にある赤点の芽が、新しい芯として予定されています
立ち上がりの幹の直径はなんと7.5㎝もあります


左の一の枝は枝元だけ残して使い、あとの枝はすべて切り取ります
白点の胴吹き芽は新しい芯として予定していますから、現時点では焼け込みを用心して、その上部をやや残して切り取ります


赤点が芯として活用する芽
他の白点は胴吹き芽が吹く可能性が高い箇所です


来年の入梅頃の予想図

左の二の枝は胴吹き芽が期待できないので、呼接ぎによって作るつもりですが
あとの枝はほとんど予想図のようにできるでしょう

それでは

2010年3月16日火曜日

出猩々ミニ取り木・独立

盆栽素材をゲットするには、実生、挿し木、取り木、接ぎ木、根伏せなどいろいろな方法がありますが
ミニ盆栽を比較的短時間で仕立てるには、なんといっても取り木が便利ですね

早春もしくは入梅ごろに施術しますが
気の早いひとは9月ごろには台木から外してしまう人もいるくらいです

この出猩々は昨年の春に取り木をかけました
樹髙はわずかに5.0㎝、太さは人差し指くらいです

さて今日は晴れて親からの独立の日
ポイントをしっかりおさえ自立の道を歩めるようにしてやりましょう


下の黒っぽい層が従来の地表で、上の茶色い層が取り木をかけたときに盛った赤玉土、その上に薄く水苔の層が見えます
発根した根は従来の表土の中にも食い込んでいますが、食い込んだ先端は不要ですから

赤玉土の層の下から切り離します
この作業には小さな盆栽用のノコギリがあれば便利です



このように切り離します
まさに親離れの第一歩!



発根した根を傷めないように足元の水苔を少しずつ取り除く
この水苔はあらかじめ細かく切ったものをしようしているので、根を傷めずにわりと容易に取り除くことができます(重要)



途中経過です、ここで作業をやめてはいけません
すっかり水苔を取り除くまで続けます

見た目にはいっぱい根があるように見えても
その多くは複雑に絡み合っているだけなので、足元から発根している必要な根だけを残すようにします



切断面を観察します
切断面の上部の黒っぽく変色しているのは、環状剥皮した箇所

その上の生き生きした茶色の部分は、剥皮によって形成されたカルス



新しく根張りとして必要な根だけを残し、
それらが伸びて絡み合っていた先端はすべて除去します

また新しい盆栽の根の底部にあたる箇所は
なるべく短めに切り詰め、さらにカルスの形成により完全に肉巻きするように処理します

この処理を怠ると、長い年月には底部から幹の中心部のかけて腐食してウロとなり
樹勢に大きな影響がでてしまいます



底部の切り口に癒合剤を塗ることも忘れないように



さらに根張りの高さをそろえるために根を一本切りましたよ
怖がったり根の数を惜しんではいけません

初心の方は、これで大丈夫!? とご心配しているでしょうが
だいじょぶですよ

余分な根を残さない方がいいですよ
もう親からの養分をもらえないので、この出猩々は必死に自立しようと頑張るんです(人間の子供だって同じ・過保護はいけません)

生き残るために、今は発根していない箇所からも根を出そうとがんばるんですね
数本の根でもかならず力強く生き抜いてくれるでしょう


鉢底にたっぷりゴロ土を入れ赤玉の小粒のみで植え込みました
こんごの生育も追跡してお知らせしましょう

では!

2010年2月18日木曜日

涌泉名品の鑑賞

ある親しい愛好家さんから、愛蔵している涌泉の名品を手放したいとの相談を受けました
「えッ、まさか、これほどの名品を、二度と戻らないのに!?」と内心驚きましたが

お話を聞いてみると、やはり盆栽や鉢の蒐集への思いはひとそれぞれに微妙な違いがあって
この方の場合は、鉢と盆栽が一体になってはじめて真の満足感が味わえるというタイプなのですね

この愛好家さんはズーッと10㎝クラスのミニ盆栽をやってきました
それが最近、さらにサイズを短縮して7.0㎝クラスに挑戦するつもりになったそうで

するとこの8.6㎝という間口なので、いかに名品といえど大きすぎるので
この涌泉はさらに日の当たる場所に出ることが少なくります

私などは長い間盆栽屋としてたくさんのお客さんに接してきたのに
名鉢であればあるこそもったいなくて使わないのが愛好家さんと、決めつけていたようですが

この方は、名鉢に素晴らしい名盆栽を入れ一体で眺めて感激したい、という思いがさらに強かったようです
愛好家さんの心理の微妙さを、慣れっこになりすぎて、つい画一的に見がちであったことを反省させられました

鉢は名品になればなるほど使ってみたいという欲求が盆栽趣味の神髄でした
その欲求が自然な盆栽趣味の心ですよね

どうやら私は、惜しげなく名鉢を使うところに
盆栽趣味の醍醐味があることを忘れていたのです

商売に慣れすぎてしまって名品を商品としてのみ認識してしまっている、盆栽屋の貧しい心根
ふとしたことから盆栽趣味の原点に行き当たって、反省しきり、汗顔のいたりです


間口8.6×奥行7.3×高さ4.3cm

前置きはこのくらにいして、それでは、その涌泉の名品をゆっくり鑑賞してみましょう

まずこの箱に書かれている「霽山楼閣図外縁長方」の霽山(せいざん)とは
雨後に晴れていく山という現在進行形の意味をもった言葉です

ですから作者は、山奥の望楼で笛を奏でる人物と周辺の自然を描きながら
楼閣の下部に雨後に晴れ残る雲煙を最近景としてしっかり配しています

このあたりが名人・涌泉のさらにすごいところで、ただ技巧の赴くままに絵を描くばかりでなく
深い知識と教養に裏打ちされた真面目さと真の趣味性があります

穏和で無欲のひとであったと伝えられていますが
まさにそのひととなりも表れています

山深い崖上の楼閣で笛を奏でる人物と楼閣の下部に、まだ消え残る雲煙を近景に配し
広がる静かな山々を遠景に配した大胆な構図はさすがに雄大で名人・涌泉ならではのスケール


涌泉は自らの病を盆栽と作陶で慰めていたと云います
愛培の盆栽を入れるための鉢であったため、ボディーは奥行きもたっぷりで実用にも考慮がはらわれています


涌泉絵画の呉須の濃淡も見どころですね
魔術師的な技と云ってもいい過ぎではないでしょう

また涌泉の作品は、仕上げにあたる呉須絵にかけられた透明釉がすっきりと薄めなので
本来の筆致の繊細さがよく伝わってくるのも一つの特徴です


反対側面より


下部の最近景にまだ消えやらぬ雲煙を、さらに近景には楼閣と人物を描き
その奥に、帯状の煙雲を境にして中景からしだいに遠景へと続く雄大な景色が広がっています

構図の大胆さ奇抜さ、遠近感の演出
涌泉を絵鉢の第一人者にしているのは筆致の繊細さだけではありません


後ろ正面

春夜洛城聞笛(しゅんや らくじょうにて ふえをきく)
李白(盛唐)誰家玉笛暗飛声(たがいえの ぎょくてきぞ あんにこえをとばす)
 散入春風満洛城(さんじて しゅんぷうにいりて らくじょうにみつ)
 此夜曲中聞折柳(このよ きょくちゅう せつりゅうをきく)
 何人不起故園情(なんびとか こえんのじょうをおこさざらん)

☆折柳-「折楊柳」という曲名。故園情-望郷の思い。

誰が吹く笛の音か、風に乗って聞こえてくる。春風に交じって洛陽のまちに広がっていく。
今夜聞こえる曲の中に「折楊柳」がある。これを聞けば、誰でも故郷を思う気持ちを起こさずにはいられない。

この漢詩から画題を構想したのか、反対に画面にふさわしい漢詩を選んだのかはわかりませんが
とにかくこのあたりにも涌泉の教養の深さと趣味性が窺えます


涌泉のボディーは、もちろんタタラによって作られた長方や正方作品もありますが
多くがこの作品のように彫り込みによって作られています

丸鉢系統の作品はロクロ引きによるものがほとんどで
手捻りによるものはごく少数です


最後になりましたが、本作品は2006年に近代出版から発行された涌泉の名品写真集に掲載されています
このように図録になっている作品っていいですね

実物は個人の所有物として人目に品触れる機会はすくなくとも
図録を通して盆栽界のたくさんの方々に識っていただけるんですからね

今日は涌泉名品鑑賞でした、ではまた

2010年2月13日土曜日

スクール速報・山もみじ



はりきりボーイのハシやんが長年培養している山もみじの双幹
よほど制御のきいた適切な管理を続けなければ、この繊細な味わいはでないですね

優雅で無理のない自然体の樹形、細かくほぐれた枝先はもちろん
樹勢も強すぎず弱すぎず均衡のとれた培養ぶりがみごとです

盆栽を鑑賞するひとつの視点として、その樹種本来の特性が強く感じられる場合、「らしい」という言葉が使われますが
この双幹などはまったく「もみじらしい」というほめ言葉がピッタリですね

ちなみにこの単語は「いい木だだけれど、らしくないナ」などと否定的に使われることもありますが
あくまでその盆栽の高いレベルでの評価をするときの言葉ですね



枝分かれの箇所に3ツも4ツも芽をつけず、しっかり二股に整理することを励行しています
この根気のいる作業の繰り返しによって、このような繊細な枝先が作られるのです



とはいえ、盆栽は永久に未完成であり完璧ということはありません
私の見るところ、この主幹の食付き状の下枝が問題ですね

全体の姿からして、この食付き枝は蛇足のような気がします
ない方が立ち上がりに空間ができ、よりすっきり感と優雅さが感じられると思います

思い切って切ることを私は提案しました
ハシやんは傷口ができることだし今更切る気にはなれないようでしたが・・・

もっともこれくらいに完成度の高くなった盆栽を改作するのには
誰だってかなりの勇気がいりますよね、簡単にその気にはなれなせん(笑)



参考に食付きの下枝を切った場合の画像を想像してみました
みなさんはどう思いますか?

あとは赤点の芯にあたる部分を充実させることですね
もちろんこれは時間の問題ですから、ハシやんは楽々とやってのけるでしょう

では

2010年2月10日水曜日

石灰硫黄合剤・お化粧

みなさん、石灰硫黄合剤の散布は終わってますか!?
えッ、とっくに終わってるよですって、それはよかった!

盆栽のマニュアル本のなかには適期を2月頃とおおまかに説明していますが
薬害をおこさないため、ともかく早めにやってくださいね

関東を標準にすると、暮れから1月いっぱいくらいなら少々希釈倍数が濃く(20~30倍倍)ても大丈夫ですが
2月半ばをすぎると常緑樹では50倍前後に薄めたほうが無難です

(かりんなどのように極端に芽の動きが早い樹種は、避けたほうが無難ですよ)

さて、みなさんもよくご存じのように石灰硫黄合剤はその他にも
真柏や杜松のジンの腐食防止用や雑木類のお化粧用にも使われますね

それで、例えば真柏や杜松のジンにお化粧を兼ねて腐食予防を施す場合
葉に触れないようにすれば時期にかまわず一年中実施できます

また↓の楓のように消毒を兼ねてのお化粧の場合は
やはり冬眠中の2月半ばまでに済ませましょう

もみじや楓などは2月も下旬になると、早いものはそろそろ冬芽が動き出してきます
わずかにほころろんだ新芽に消毒液が染み込んで痛めてしまいます



1月中に石灰硫黄合剤で消毒を兼ねたお化粧を施しました
液は筆で塗りましたが、これにはちょっとしたコツがあります


この山もみじを例にしてそのコツをご紹介しましょう



硫黄合剤をお皿に



山もみじの頭から如雨露でたっぷり水をかけます
幹から枝までしっかり濡らすことが最大のコツ



真冬なら原液でも可ですが、2~3倍あたりがいいでしょう
筆に液をたっぷり含ませて樹冠部から塗り出します

幹がぬれているので液がよく延びて作業もらくらく
たちまち枝にも広がってムラや塗り残しの箇所も出ませんよ



塗り終わったら鉢を傾けたまま乾かします



幹から枝の中間くらいまでムラなく塗れました
樹冠部から塗りますが、途中の余分な液が足元から根に染み込まないように気をつけます

ちなみに、この山もみじは既に真冬に30倍液で消毒済
今回の硫黄合剤はお化粧用の目的です

また一冬の間に2回硫黄合剤の散布をする愛好家さんを見かけますが
私はあまりお勧めできません

硫黄合剤の膜で二重に密閉された葉や冬芽が呼吸困難を起こすといけません
1回の消毒作業を丁寧に行えば、それで十分に効果がありますよ

それではあと一週間、まだの人は大急ぎ!

土払い品500鉢

10日ほど前に隣市の某愛好家さんから土払い(どばらい)のお話しがあって引きうけることにしました。盆栽界で土払いというと、盆栽や鉢などすべての持ち物の売買のことをいいます。 プロでもアマチュアであっても、生き物(盆栽)の後継者がいない場合は売り払うか、さもなくば枯らすことになります...