これも明治、大正期に日本人が中国に渡ってむこうで作らせたものでしょう
奥行もたっぷりあって使いやすい鉢です、盆栽界では実用に優れたものを実用名鉢といいます
落款は振新廠製とあります
ちなみに鉢の全体を表す、紫泥外縁隅切下紐雲足長方樹盆
(しでい・そとえん・すみきり・したひも・くもあし・ちょほう・じゅぼん)などの呼び方は
まず最初は泥の色(釉薬の色)
次に縁の形など
ついで胴の部分
足の形
最後に丸とか長方などの形という順序になります
慣れてくると話だけで大体の想像はつくようになるものです
10日ほど前に隣市の某愛好家さんから土払い(どばらい)のお話しがあって引きうけることにしました。盆栽界で土払いというと、盆栽や鉢などすべての持ち物の売買のことをいいます。 プロでもアマチュアであっても、生き物(盆栽)の後継者がいない場合は売り払うか、さもなくば枯らすことになります...