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2017年10月6日金曜日

黒い実の姫柿

市内の親しい愛好家さんから黒い実の姫柿(老爺柿)を譲ってもらいました。以前から頼んでおいたのですが、なんでも秋になって柿の実が色づいてこないと真っ黒い実成りの特徴が出てこないそうで、ずいぶんともったいぶって今まで待たされました(笑)。

この方はかなり以前から姫柿のいろいろな種類の蒐集や繁殖が得意で、実生や挿し木で新品種を作出したり繁殖したり、また園芸の範疇に止まらず盆栽としての樹形作りまで手がけています。


入梅から夏ごろでは黒実の特徴はまだ見分けがつきにくいが、秋になると多品種に先駆けて赤っぽく色づき始めます。さらに実の形が図のようにやや細長くなっているのが特徴です。名の知れた楊貴妃や都紅などの赤系統の品種とは形が違いますね。


朝晩の気温が下がり始める今頃になると色が濃くなり始めます。肥料がよく効いていると実の艶も一段と冴えてくるようです。すると、次第に図のように墨を吹きかけたような細かい斑点が現れてきます。これが下地となって霜のころには真っ黒い艶のある実成りへと変化していくのです。きれいですよ。


最初はゴマ状ですが、次第に墨を塗ったような艶のあるみごとな黒色へと変化していきます。


日当たりのいい箇所ほどいい変化が見られます。また、実の形は丸や楕円ではなく、このようにやや胴のくびれた細長い形をしています。

まあ、私達盆栽人は、実の色に強い拘りをもって品種の蒐集に一番の重心を置いている、いわゆる「姫柿専門愛好家家」ではありませんから、あくまで植物の盆養と造形を優先させる盆栽作りの気持ちを忘れてはいけませんが、たまには珍種奇種の面白さを無邪気に喜んでみるのも一興かと思います。

そんなわけで今年の秋は、黒い実成りの姫柿を鑑賞してみるつもりです。

2017年8月29日火曜日

姫柿竹の子幹(ひめがき・たけのこみき)

竹の子幹(たけのこみき)とは、立ち上がりが太くて寸法が短くてコケ順の急な幹をいい
盆栽界においては総じて褒め言葉であり、優秀な個性を表す場合に用いられます

特に樹高の低い超ミニの場合は、この姫柿のように激しい模様が入っていれば
迫力あり、変化ありで、まさに鬼に金棒! 素晴らしい個性になります

いかがですか、 超ミニ大好きな愛好家さん
ほとんどの方は竹の子幹、好きですよね!?


やはりこの姫柿の竹の子幹も、数年間我が棚で暇つぶししていた素材ですが
先日棚掃除のおりに、暫くぶりで目と目が合って取上げたわけです



よくよく眺めてみると

1 激しく曲がった足元からてっぺんにかけても幹筋が素晴らしい

2 腕伸びしていますが、左右のいい位置に利き枝がついています

3 足元から中間の幹筋へと模様がきれいにつながり、その上の芯へと達する流れがいい

4 高さ7.0㎝の位置に新しい芽が吹いているのが、新しい芯です

など見どころもたくさんあって将来有望です


以前はこちらが正面だったような記憶がありますが・・・


赤点で示した不定芽が新しく芯となります
いい位置に吹いてくれました



1 新しく吹いた芽があと5mm下であれば言うことなし、とも思いますが
  まあ、それは贅沢というもので、人間様は勝手すぎると姫柿君に笑われるかもしれません

2 この芽の下部にも芽当たりが隠れているような雰囲気がありますから、僅かに期待はしておきましょう

3 左右の枝は運を天に任せて当てずっぽうに切り込みます
  このような場合でも、姫柿は不定芽が吹きやすいので心配要りません


来春の彼岸ごろに根をさばいて植替えをし
同時にボディーと利き枝の主要部を残して強く切り込みます

その後入梅前に、新しく吹いた不定芽に針金をかけて
樹形の基本を整えていきます

竹の子幹にこれだけの面白い模様が入っていて
傷っけも少なくて、何よりもサイズが7.0㎝の姫柿

貴重品ですね
頑張りまーす!

2017年6月1日木曜日

実物盆栽

葉の緑色が日ごとに濃くなるに従って
その葉陰に、あれっと思うほどに大きくなっている実成と出会う季節になりました

盆栽屋は木姿の能書きは好きなのですが
実成盆栽は総じて苦手な人が多いようです(私もその一人)

というのは、ちょうど実がとまるころ、つまり5月末から6月中旬ごろに
新梢の伸びも一層盛んになってくるため、乱れた枝先に我慢しかねてハサミを入れてしまうんですね

するとせっかくの花芽が葉芽に化けちゃって
花が咲かなくなってしまうんです

ですから、ほとんどの実物樹種が、夏の7~8頃にかけて花芽が分化するので
剪定はそれ以後の10月から12月頃にかけての落葉期が適期なのです


姫りんごの超ミニ
やっと実をつけることができました


姫りんごは深山かいどうなどのりんごの仲間と交配するとよく成ります
同じ姫りんご同士でいくら交配しても実は成りませんよ


珍しいゆすら梅のミニ盆栽
ルビーのような真っ赤な実成がきれいです


宝石のように輝いています


サクランボにも似てますね


姫柿のミニ盆栽


雌雄異株ですから雌木でないと成りませんね
また雄木を近くに置くと実どまりがいいようです

実物盆栽で他に注意すること

1 実が安定するまでは強い肥料をやらないことl
2 水切れはぜったい禁物ですよ

2016年1月7日木曜日

スクール速報・超小実の姫柿新種

一年前の寒い時期
親しい同業者のムロの中にあったのを覚えています

姫柿としてはコンパクトな姿と力と変化のある足元からの幹筋の芸、が気に入って求めたのですが
実成りの時期になってフト気がつくと、成っている実のほとんどが直径1cm前後の超小粒でした

こんなに小粒な実は見たことない
詳しい同業者や愛好家さんに聞いても同じ返事でした

もちろん旧の持ち主にも問い合わせてみましたが、彼は在来の姫柿として入手したらしく
このような超小粒の珍品種であることさえ知らなかったのです

秋になって色づいてみると、ご覧のように在来の黄色系ではなく、赤味の強い系統であることも判明しました
昨年の夏ごろから新しい所有者はスクールの最ベテランのツカさんです

ツカさんは秋口に10本ほどの苗木を準備し
芽接ぎをかけて欲しい方にプレゼントしました

それに、この春には実生や根伏せという繁殖法も考えられますね
ツカさん~、みんな子供が殖えるの待ってるよ!

ところで私は、この新しい品種に命名することをツカさんと約束していたんですが
正月休みの間に、ない知恵とセンスを振り絞って考えついた名前は「小天狗」

天狗はイメージカラーは赤ですね
そこへ小とつければ、可愛らしくてしかもすばしっこい精悍なイメージもあると思います

ツカさん気に入ってくれるかな?
みなさんはどうお思いになりますか 「小天狗」?


2015/10/18撮影

盆栽としての正面はこちらでしょう


正面の拡大図


赤味が強い丸型の実


後ろ姿

今年の実成りはやや少なめにした方がいいと思います
実もの盆栽は一年おきに休ませるのが、樹形と樹勢の維持という点でお勧めですね

それでは

2015年7月2日木曜日

超小実の姫柿

一週間ほど前のこと、今年は実が成らないのかなと思って
何気なくPart317のNo,2の姫柿を手に取って見たら



何と!チッチャーイ実がたくさん成っているじゃあありませんか
実もまだ緑色なんで葉っぱにまぎれて気がつかなかったんですね

姫柿の実のサイズは直径1.5~2.0cmくらいが普通ですが
測ってみたら0.7からせいぜい0.8cmくらいまでの丸みを帯びた可愛らしい形です

あまりの小ささにびっくりしたり嬉しかったりで、姫柿に詳しいひとに
あっちこっち電話で聞いてみると、これほどに小さいのはかなり珍しいとの結論です

私も、同業者が四季成りの性質であるという超小実の姫柿を見たことがあるんですが
この木の実よりもやや大きかったような記憶があります

ちなみに、この姫柿を買う時に内心「ずいぶん高いなー」とは思ったんですよ
でも、持ち込みの古さや樹形の味わいがいいんで、かなり我慢をして求めた記憶があります

今となれば、こんな小さないい実だと知らされていなかったんですから
高いなあと感じたのも当然ですよね(笑)





小指の先よりまだ小さい実がびっしりと成っています
実の形はマン丸



未熟なためにサイズが小さい場合もありますが
この木の場合、実の大きさが揃っているので、このサイズは本来の性質と見て間違いないでしょう



普通サイズの実の姫柿
実の大きさの直径は1.6cmくらいです



普通サイズの姫柿の実拡大図

葉もやや小ぶりだし節間もかなり詰まっているので
この実の大きさであれば、樹高7cm以下の超ミニサイズの盆栽により対応できますね

そういう訳で、もう少し正確な情報が集まるまで頒布コーナーの姫柿はしばらく販売保留にさせて頂き
実のサイズや色を確かめたり、枝葉の性質なども確認したいと思います

そして盆栽界でのこのクラスの稀少性も調べ
必要と判断すれば挿し木や根伏せでの繁殖も考えてみたいと思っています

みなさんも姫柿の実のサイズについて何か情報がありましたら
是非ともお知らせください

どうぞよろしく

2013年1月12日土曜日

姫柿取木素材

今年はじめてのつれづれ草です

気がついてみたら、昨年の12月中のつれづれ草は皆無
新年早々怠慢の我が身を恥じてしきりに反省しているところです

今年「も」ではなく、「は」がんばりますので
お見捨てなく、どうぞよろしく


昨年の10月にPart199でご紹介した姫柿の取木素材
(過去に販売した商品です)

松戸市内の親しい愛好家・Mさんが、数年前に私のアドバイスに従って取木をかけたものです

ところが、アドバイスした方の私はすっかり記憶喪失(笑)
でも、忠実に実行した愛好家・Mさんはしっかり覚えていました

さて、譲ってもらった当初はこちら側を正面にして作り込むつもりでいたんですが
スクールのクロちゃんが、反対の正面もある、そう言うので結論は植替えまで待つことにしていました


クロちゃん推奨の正面

植替えと剪定の段階になったので、すべての葉を落としてみると
どうもクロちゃんの意見が正解のような気がしてきました

私は樹髙の短縮ばかりに拘りすぎていたようですね


まず土を全部落として根の具合を確かめます
八方から発根しており、素晴らしい根張り、これを見たから嬉しさ倍増


ここが一番の急所である台木から取り外した箇所を検証すると
1.5㎝ほどの台木の切り残しがありました


白線にしたがって切り残し部分を元までしっかり削り込みます
取木素材ではもっとも肝腎なことですから、決して手を抜いてはいけませんね


新しく見出したクロちゃん推奨の新正面です

図のように、各枝は先端に水揚げのための芽をいくつか残したままの荒切り状態にしておき
春になって芽が動き出す直前に、↓のように再び切り込み直します

その理由は、寒中よりも芽出し直前まで待って切り込んだ方が
不定芽が多く吹きやすいからです


再剪定の予定図

切り込み位置の高さは12.5㎝


骨格の予想図

こちらの正面の特徴としては、傷っけの少ないやわらかな幹模様
枝順のよさなどが上げられます


後ろ姿

みなさも姫柿の取木(環状剥皮)で、姫柿の素材をゲットしてください
このような素晴らしい模様木が短期間で手に入りますよ

それでは

姫柿取木素材

今年はじめてのつれづれ草です

気がついてみたら、昨年の12月中のつれづれ草は皆無
新年早々怠慢の我が身を恥じてしきりに反省しているところです

今年「も」ではなく、「は」がんばりますので
お見捨てなく、どうぞよろしく


昨年の10月にPart199でご紹介した姫柿の取木素材

松戸市内の親しい愛好家・Mさんが、数年前に私のアドバイスに従って取木をかけたものです

ところが、アドバイスした方の私はすっかり記憶喪失(笑)
でも、忠実に実行した愛好家・Mさんはしっかり覚えていました

さて、譲ってもらった当初はこちら側を正面にして作り込むつもりでいたんですが
スクールのクロちゃんが、反対の正面もある、そう言うので結論は植替えまで待つことにしていました


クロちゃん推奨の正面

植替えと剪定の段階になったので、すべての葉を落としてみると
どうもクロちゃんの意見が正解のような気がしてきました

私は樹髙の短縮ばかりに拘りすぎていたようですね


まず土を全部落として根の具合を確かめます
八方から発根しており、素晴らしい根張り、これを見たから嬉しさ倍増


ここが一番の急所である台木から取り外した箇所を検証すると
1.5㎝ほどの台木の切り残しがありました


白線にしたがって切り残し部分を元までしっかり削り込みます
取木素材ではもっとも肝腎なことですから、決して手を抜いてはいけませんね


新しく見出したクロちゃん推奨の新正面です

図のように、各枝は先端に水揚げのための芽をいくつか残したままの荒切り状態にしておき
春になって芽が動き出す直前に、↓のように再び切り込み直します

その理由は、寒中よりも芽出し直前まで待って切り込んだ方が
不定芽が多く吹きやすいからです


再剪定の予定図

切り込み位置の高さは12.5㎝


骨格の予想図

こちらの正面の特徴としては、傷っけの少ないやわらかな幹模様
枝順のよさなどが上げられます


後ろ姿

みなさも姫柿の取木(環状剥皮)で、姫柿の素材をゲットしてください
このような素晴らしい模様木が短期間で手に入りますよ

それでは

2012年1月12日木曜日

姫柿取木素材

今年はじめてのつれづれ草です

気がついてみたら、昨年の12月中のつれづれ草は皆無
新年早々怠慢の我が身を恥じてしきりに反省しているところです

今年「も」ではなく、「は」がんばりますので
お見捨てなく、どうぞよろしく


昨年の10月にPart199でご紹介した姫柿の取木素材
(過去に販売した商品です)

松戸市内の親しい愛好家・Mさんが、数年前に私のアドバイスに従って取木をかけたものです

ところが、アドバイスした方の私はすっかり記憶喪失(笑)
でも、忠実に実行した愛好家・Mさんはしっかり覚えていました

さて、譲ってもらった当初はこちら側を正面にして作り込むつもりでいたんですが
スクールのクロちゃんが、反対の正面もある、そう言うので結論は植替えまで待つことにしていました


クロちゃん推奨の正面

植替えと剪定の段階になったので、すべての葉を落としてみると
どうもクロちゃんの意見が正解のような気がしてきました

私は樹髙の短縮ばかりに拘りすぎていたようですね


まず土を全部落として根の具合を確かめます
八方から発根しており、素晴らしい根張り、これを見たから嬉しさ倍増


ここが一番の急所である台木から取り外した箇所を検証すると
1.5㎝ほどの台木の切り残しがありました


白線にしたがって切り残し部分を元までしっかり削り込みます
取木素材ではもっとも肝腎なことですから、決して手を抜いてはいけませんね


新しく見出したクロちゃん推奨の新正面です

図のように、各枝は先端に水揚げのための芽をいくつか残したままの荒切り状態にしておき
春になって芽が動き出す直前に、↓のように再び切り込み直します

その理由は、寒中よりも芽出し直前まで待って切り込んだ方が
不定芽が多く吹きやすいからです


再剪定の予定図

切り込み位置の高さは12.5㎝


骨格の予想図

こちらの正面の特徴としては、傷っけの少ないやわらかな幹模様
枝順のよさなどが上げられます


後ろ姿

みなさも姫柿の取木(環状剥皮)で、姫柿の素材をゲットしてください
このような素晴らしい模様木が短期間で手に入りますよ

それでは

土払い品500鉢

10日ほど前に隣市の某愛好家さんから土払い(どばらい)のお話しがあって引きうけることにしました。盆栽界で土払いというと、盆栽や鉢などすべての持ち物の売買のことをいいます。 プロでもアマチュアであっても、生き物(盆栽)の後継者がいない場合は売り払うか、さもなくば枯らすことになります...