ラベル 苔 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 苔 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015年10月8日木曜日

幹に這い上る悪い苔

一言で云えば苔や盆栽にとって必須のアイテムですが
中には是非とも除去しなければならない悪い苔があるのも事実です

↓は気に入って求めたミニサイズの黒松ですが
足元付近では木肌の割れ目にまで苔がびっしりと食い込んでいます

おまけに、それらの苔が湿性なので
足元が乾きにくくいつもジメジメした感じですっきりしません

またピンセットで苔を取ろうとすると
せっかくの荒れた皮を?してしまうので、何とも始末が悪いですね

過去のつれづれ草にも書いたように
まったく湿性の苔は百害あって一利なしです


足元の下部半分くらいが湿性の苔に覆われているので
常に幹が濡れた状態になっており、木肌が腐食してしまうことさえあります


ピンセットでコケを丁寧に取り除く
木肌を傷めないようにていねいに作業しましよう


苔を取り除いた部分に石灰硫黄合剤の1~10倍くらいの溶液を塗る
木肌の割れ目の奥まで溶液が届くように、丹念に塗り込む

数日これをよく乾かすと
ジメジメした苔もいっしょに乾いて、やがて剥がれ落ちます


硫黄合剤を塗った足元の拡大図


後ろ姿

この方法は驚くほど効果があります
是非試してください

では

2015年1月12日月曜日

苔張りの効能

苔とくれば、「苔むす」と云うことばに代表されるように
石垣や庭園の古色蒼然たる時代感を演出する、日本人の美意識の中では大切な要素ですね

盆栽においても、苔は美的な観点ばかりでなく培養上もいろいろな効能を持っていて
地味ながら大切な役目を担っているんですよ

まあ、人間の場合は、「転石苔むさず」、つまり
たえず新しいことにチャレンジしていれば老いぼれない、といきたいものですが(笑)

ところで、植え替えたあとや展示会出品する場合などは
あらかじめ苔を多めに採取しておきます



1 手持ちの盆栽の鉢内
2 石垣や石塀

などの、なるべく水はけのいい場所に生えている乾性(かんせい)の苔がよい
湿気の多い場所に生えた湿性(しっせい)の苔は、見た目にも培養上もふさわしくない

採取した苔は、濡れた新聞紙などに並べて置き
冬期であれば凍らない冷暗所に保存する


植え替えたばかりのうぐいす神楽
このままだと

1 見た目が引き立たない
2 水やりの際に用土が流れ出してしまい根が露出したりする

そこで、採取した苔を使って化粧をしてやることにしました


事前に太さ1mmくらいの針金で長さす2~3cmのヘアピンを作っておきます


鉢の外縁を最初にして、徐々に内側へ向かって張り始める
大きな苔は数個にほぐし、微妙な起伏をつけながら張ると自然な味わいがでる


外縁の苔が崩れ落ちないように、あらかじめヘアピンで固定しておくとよい


同一でなく、色合いや質感、大小などの異なった苔で変化をつけると趣がでる
また、隣り合った苔のメジから表土が見えないように気を配るのも大切なコツです


苔張り完成です

うぐいす神楽の飴色の木肌と瑠璃色の鉢の色彩に
光り輝いた苔の緑がよく映えていますね

また、苔の培養上の効能として

1 冬季、根の保温の役目をしてくれます
2 夏季には保湿の役目をするとともに、外気の暑さから根を守る役目もしてくれます


後ろ姿


後ろ姿の拡大図

というわけで、竹ベラを持って近所の公園に行ってみましょう
丈の短いビロードのような苔が見つかるかもしれませんよ

では

2012年4月25日水曜日

振り苔の方法

ふだんあまり意識しませんが
盆栽の世界において、苔は大きな役目を果たす存在です

鉢の表面が輝く緑色の苔に覆われていると、色彩としての美しさはもちろん
その盆栽の持ち込み感が表現され、格調もグーンと上がります

まして展示会などで鑑賞の対象になるときには
苔は欠かすことができませんね

ふつう展示会に出品する場合などは、他の鉢から採取した苔を芝生のように張ります(張り苔・はりごけ)
まるで自然に生えたように、即席の張り苔とは気がつかないほど上手なひともいますよね

しかし、この方法だと苔の量もたくさん必要ですし
ご自分の手持ちの盆栽が多い場合は、なかなかに手間暇もたいへんですね

そこで、もし急がなければ、もっと自然な感じに簡単な方法で
あなたの盆栽にもきれいな苔を生やすことができるんです

今日はその方法をお教えしましょう


湿性でなく、乾燥気味の場所に生えた丈の短い苔を選んで採取し、数日間陰干しにする
雑草の混じっていないことも大切です


1㎝目くらいのフルイで裏ごしする


裏ごししたものを、1~1.5ミリ目のフルイにかけて
混じっている砂や土を取り除く


1.2㎝のフルイで裏ごしした苔
これだと小品盆栽には繊維がまだ大きいですね


そこで3㎜目のフルイでもう一度裏ごしした苔
これだと小品盆栽、ミニ盆栽にちょうどいい大きさになります


以上のようにしてできた苔の細かい繊維を
フリカケ海苔のように鉢の表面に蒔くだけでできあがりです

水やりで流れないために
上から化粧土を少々振りかけてもいいでしょう

生育期であれば10日ほどで根付いて
青々としてきます

かんたんでしょ!

それに便利なことには
この苔は缶などに入れておけばかなりの期間保存もききますよ

盆栽界では「振り苔・ふりごけ」と呼んでいます

では

土払い品500鉢

10日ほど前に隣市の某愛好家さんから土払い(どばらい)のお話しがあって引きうけることにしました。盆栽界で土払いというと、盆栽や鉢などすべての持ち物の売買のことをいいます。 プロでもアマチュアであっても、生き物(盆栽)の後継者がいない場合は売り払うか、さもなくば枯らすことになります...