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2007年1月11日木曜日

盆栽屋の楽しみ

何十年盆栽屋をやっていても、好みの盆栽に巡り会ったときは格別で

内心で歓びがワクワクと湧き上がってきます

もっとも、この感動が湧き上がらなくなり
新鮮な気持ちで盆栽に接することができなくなったら、盆栽屋は失格、失業ですね

今年の正月は、松の内がすんだらすでに三連休
なんで、盆栽屋の本格的な仕事始めは9日からでした

その9日に仕入れに出かけ巡り会ったのが
今日紹介する「山づた」の小品

山づたはもともと私の好みの樹種なのですが
それにしても、これほどの小品の山づたにはお目にかかったことがありません

ワクワク!


盆栽界の一般的な位置づけとして、山づたという樹種は若葉や紅葉の季節が鑑賞期とされていますが
この本格的な樹形ですから、葉落ちの姿の方が見栄えがするでしょう

この段階まで持ち込んだ山づたは、山もみじや楓のように
葉落ちの姿で枝先の味わいまで眺めたくなりますね


この山づたの最大の魅力は、足元の力と幹の躍動感


全体をアップで鑑賞しましょう

いわゆる「構えのいい木」、本格派の樹形ですね
立ち上がりの迫力、幹模様の躍動感、細かい枝先がみごとです

山づたという樹種の特徴である「野趣味」
木肌の古さが一層にそれを強調しているようです

でも、文句をつけることもある
それは「鉢」

大き過ぎますよね
だから盆栽が小さく見えちゃう

これほど大きなスケールの構えの山づたの魅力を引き出すには
二廻りくらい小さな鉢を使うべきですね

この春には、映りのいい鉢に必ず植え替えるゾ

という訳で、車の中の助手席にこの山づたを置き
信号待ちの度々に、何度も手にとって眺めながら帰宅した盆栽屋.comでした

2006年9月29日金曜日

山づたの紅葉鑑賞

初秋も過ぎて中秋といわれる季節になりました
そして、北海道の大雪山あたりからは早くも紅葉の便りが届くようになりました

ただし、関東の、まして盆栽棚の上ではまだとても紅葉鑑賞とはいきません
と思っていたら、山づたがちょうど見ごろに色づいているのに気がつきました

さっそく秘蔵の黄楊の天然彫の高卓を使って
みなさんとともに早めの紅葉鑑賞といきましょう



樹高15cm 鉢の間口7.5cmの山づたの懸崖 卓は黄楊の天然彫

この山づたが盆栽屋.comの棚に来たのは3~4年前
当時から根上がりにはなっていましたが、懸崖式の樹形ではありませんでした

それを思い切り下へ垂らし懸崖に改作、一蒼さんの小さな鉢にむりやり植え込んだのが
今年の春? いやいや昨年だったかな?

懸崖の樹形に馴染み、夏の日照りにもよく耐え
ともかくご覧のようにきれいな紅葉の姿となりました

商売人の棚に3~4年も居続けるというのは
早く言えば、売れなかったということ!
(あまり親孝行の盆栽とは言えませんね)

でも、お陰様でみなさんと一緒に早めの紅葉見物ができましたね
(これで少々の孝行をしてくれました)



ちなみに、普段はこのような格好で棚の上で培養されています

鉢が小さいので夏の水やりが大変でしたが
この山づたの乾き具合が棚全体の基準になっています

この鉢が乾いたころを見はからって
如雨露を持って棚を一巡、乾いた鉢に拾い水(ひろいみず)をする習慣になっています

みなさんも、自分の棚で一番乾きやすい鉢を基準にしておくと便利ですよ

では

2004年9月19日日曜日

日本小品協会東京支部展より

東京は上野グリーンクラブで開催されている(9/17~19)東京支部の展示会を観に行ってきました
ちょっと目に付いた数点を写真に撮ってきましたので、皆さんと一緒に鑑賞してみましょう


百日紅

持込の古く傷ッけのないやさしい幹味
いい感じですね

ちょっと根が片根だけれど、古さと樹形のよさで高い評価を与えられます

ところで、簾状の敷物が少々大きいのが気にかかります


山づた

枝垂れた蔓の風情が絶妙の味
古いこじれた足元も情緒たっぷり、鉢の映りも上々です

ただ、秋の展示ということになると、葉の青さが気になりますね
贅沢ですが、季節感がいまいち
(きっと夏の管理が良すぎたのでしょう)


楓

やさしい風情の斜幹の楓
やや色づいた葉に濃厚な秋の気配があって楽しいですね

何気ない木姿も好感が持てます

地板が少々窮屈ですね

みなさんのご感想もうかがいたいですね

土払い品500鉢

10日ほど前に隣市の某愛好家さんから土払い(どばらい)のお話しがあって引きうけることにしました。盆栽界で土払いというと、盆栽や鉢などすべての持ち物の売買のことをいいます。 プロでもアマチュアであっても、生き物(盆栽)の後継者がいない場合は売り払うか、さもなくば枯らすことになります...