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2004年11月9日火曜日

仕入れの喜び

盆栽屋にとって仕入れほど楽しい仕事はありません
多くの盆栽屋に聞いてみてください、10人中9人以上は同じ答えのはず

かくいう盆栽屋.comも、もちろん仕入れ大好き人間
お気に入りの盆栽や鉢を仕入れられたときなど上機嫌ですね

さて、数日前にもお気に入りの仕入れができました
早朝の出発だったので、まだ日が高いうちにスイスイとご帰還

写真を撮っておきましたので、ご披露しましょう


向かって右は山もみじのミニ16鉢
左の篭の中には、やや大振りの山もみじ、紫式部(小紫)、楓石付、楓ミニ、それに掲示板で話題のごんずいなどなど
今日はほんとに大漁でした


カミサンに山もみじのミニの篭の中から適当に一鉢選ばせてみました
どんなの取り出すかな?


うーん、ちょっとよさそうなのを選んだかな
さっそく葉刈をして、骨格を確かめてみましょう

ちなみに、秋の葉刈は今頃から充分に可能で
枝に針金を掛ける場合などは、枝に柔らか味がありかえって好都合です

一説に、もみじは晩秋の落葉の約10日後には水を吸い上げ始めると言われており
紅葉の最中がもっとも水吸いの少ない時期と考えるのが常識になっています


少しずつ姿が見えてきましたね
足元の太いずんぐりした模様木、こりゃなかなかの傑物のようですゾ


ありゃ、ほんとにイイ木ですよ
カミサンわかってたのかな?


葉刈終了
幹は水垢で汚れているけれど、構えがよくて堂々たる本筋の模様木が出てきました
うれしーい!

ところでこのもみじには後日談があるんです
このあと金ブラシで幹の掃除をしてしげしげと眺めてみると
なんとこの角度は裏でした


幹洗いして枝の整理をした後の姿(後ろ姿となりました)


小さな前枝を2本抜くとほんとの正面はこちら
まったくうれしい失敗談でした

というわけで、仕入れは盆栽屋にとって、こんな楽しみもあったのです
それでは

2003年10月9日木曜日

紫式部と小紫

紫式部と小紫の区別わかりますか?
答えは簡単です
在来種と姫性(小さい性質)の違いです

小品盆栽界ではこの二つをしっかり区別しています
もちろん姫性の小紫の方が高価です

葉も実も小さく、節間も短いのが小紫です
ミニ盆栽に作るにはこの方が都合がいい
小さくすることが可能です



挿し木苗に曲をつけてやや10年経った小紫
木肌もそろそろ荒れてきました
このくらい小さな鉢に入れると、ミニ盆栽としての愛らしさはもちろん
風格さえも感じられます

このバランスをよく覚えてください
みなさんの盆栽は、ほとんど鉢が大きいですよ



秋の深まりとともに小紫の実は一層の輝きをましてきます

2002年12月17日火曜日

紫式部





紫色の宝石のような実はけっこう長持ちする
冬囲いをするような時期になっても、このように艶やかだ
実を早く取ったほうが来年の培養にはいいのはわかっているのだが
このきれいな実を取り除く気にはなれない

昨日と今日の二日間で小品盆栽の冬囲いを済ませたが
ビニールに囲まれた棚下で、紫式部の実は健在です

2002年10月16日水曜日

紫式部の実



紫式部のうちでも、葉と実がやや小さめの、小紫といわれる品種です
秋の深まりとともに、実も一段と色づいてきました

そこで、紫式部のように早めに実の落ちる樹種の
実を長持ちさせる方法をお教えします

特別に難しいことではありません
本格的な色が出てきたら、強い日差しを避けてやることです

寒冷紗(かんれいしゃ)などで、直射日光を防いでいる人もいますが
まあ、半日陰に置くくらいでもずいぶんと違います

例えば,柿の実なども南側の日当たりのいい方が、早く色づいて熟しますね
早くに熟せばそれだけ長持ちしません
それと同じことです

木に害のない程度に、直射日光を避けて見てください
他の実もの盆栽全体にいえることです

2002年10月6日日曜日

盆栽向きの紫式部



飾りの勉強で使った紫式部
夏を過ぎて、やや薄紫色になってきました

最近人気の高まっている実物盆栽ですが
その品種にも、おおざっぱに分けて、その性質から3種類くらいはあるようです

一つは庭木などに仕立てられている在来種
葉や実もやや大きめです
伸びた小枝の先に実をつけるので、伸びのいいこの品種では
小さな盆栽には向きません

2二つは、一名小紫とよばれる品種で
この写真のミニがそうです
名前からわかるように、間延びしない性質なので小品盆栽に向いています
葉も実もやや小さい感じです

盆栽頒布コーナー
http://homepage2.nifty.com/miyamotoen/saisin-nyuka-6/top.htm
(2017年現在リンク切れしています)
に掲載の2点はこの種類です

三つ目は、在来の紫式部に似ていますが、間延びしない性質を持っています
したがって、小品にも中品にも向いており、比較的太りも早い種類です

盆栽頒布コーナー
http://homepage2.nifty.com/miyamotoen/saisin-nyuka-7/top.htm
(2017年現在リンク切れしています)
に掲載されている中品に近いものがこの品種です

このようなことは梅もどきなどにもいえます

実や葉が小さいものと、大きいもの
徒長しにくいものと、伸びすぎるもの
太りにくいものと、太りやすいもの

いずれにしても、盆栽向きの性質を備えたものがいいということです
これから盆栽を手に入れる場合
その木の持っている本来の性質まで考慮に入れることができれば
ベテランの域に一歩近づきます

2002年10月5日土曜日

もう一席


しつこく、もう一席です
今度は色づいてきた紫式部を加えてみました

席飾りでの盆栽と添え物の合計の数は、1点、2点の先はすべて奇数でいきます
この場合は3点ですね

さて、この一席を例にとりながら、勉強してみましょう

1 山もみじより紫式部の方が大きくておかしい、と思っている人、いますね
  写真の都合で、両者の間に空間をとりませんでした
  実際の飾りでは、飾り台と紫式部をもっと離してセットすれば解決します

2 紫式部にも添え物が欲しい、と思ってる人、いるでしょうね
  紫式部の右脇に、茅舎石くらいの大きさの草を添えると引き立ちますね
  でもそうすると、合計が4点になってしまいます(偶数)

3 さあどうしましょう?
  奇数にするのはあと1点追加すればいいんですが
  どのくらいの大きさの、何を、どこに配置するか?、が問題です、みんなで考えましょう
 

土払い品500鉢

10日ほど前に隣市の某愛好家さんから土払い(どばらい)のお話しがあって引きうけることにしました。盆栽界で土払いというと、盆栽や鉢などすべての持ち物の売買のことをいいます。 プロでもアマチュアであっても、生き物(盆栽)の後継者がいない場合は売り払うか、さもなくば枯らすことになります...