2004年7月27日火曜日

青閑の山採盆栽

この絵は昭和二十九年に自作の盆栽、岩やなぎを描いたものです
青閑のスケッチブックを詳しくみてみていくうちに、面白いことが次々とわかってきました

鉢の部分に培養十年  花落又開  昭和二十九年早春とありますね
びっくりするのはその下の文字です



岩柳

昭和十九年春
神奈川県大船市山崎ニテ採取

とあります

みんさん、いいですか、よく考えて見ましょうよ
昭和十九年という年をです

すでにかの山本五十六元帥は前年の4月に戦死し
空襲に備えて、東京の学童疎開は今まさに始まらんとしていたのです

敗色濃厚な戦時下でですよ
青閑は大船市山崎(現在は鎌倉市山崎)の山中で山採りを楽しんでいたんです!

かなり徹底してますねー
すげーことです

名利にとらわれない世俗を超越した青閑の作風の謎が
このスケッチ一枚から見事に解けました!

これは貴重な資料です

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