このところ盆栽関係団体の総会続きです
さる5月19日は日本盆栽協同組合の総会、22日は日本水石組合と続き
今日は(社)日本盆栽協会の総会でした
一昨年の国風盆栽展において、会場に飾られた盆栽の一鉢が突然枯れ死してしまいました
主催者と出品者との話し合いは不調に終わり、結果は裁判に持ち込まれ
一審の判決は出ましたが、それに納得しない被告側はただちに上級裁判所に控訴し
戦いの真っ最中です
冬の寒いさなかに行われる展示会においては、暖房による水切れを注意せねばなりません
鉢の中はもちろん枝葉に霧水を絶やさぬようにします
しかし万全の体制を敷いているにもかかわらずその盆栽は、会期中に急速に樹勢が落ち手当ての甲斐もなく枯れ死してしまいました
管理不行き届きを主張する原告の出品者
枯れ死の原因は展示以前の管理が原因、と主張する訴えられた側の主催者
双方の主張は真正面からぶつかっています
いずれにしても、展示会での盆栽の枯れ死に至る因果関係を解明することはかなり難しいことでしょう
そのような背景を抱えての今回の総会です
関係者の関心も高く、かなり激しい質疑の応答がありました
おおらかな盆栽界においては、ことの是非が裁判まで持ち込まれたのは前代未聞ですね
私は話し合い路線がいいな~と考えています
それはともかく、みなさんも展示会に出品する場合は展示物にタップリと水をやっておくことです
しばらく植替えしていないものは数時間腰水して、根の芯まで水が行き渡るようにします
もちろん主催者は水やり担当を決め、最大限の注意を怠ってはなりません
2003年5月26日月曜日
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