2003年8月17日日曜日

けやきの樹形

盆栽樹形には直幹、模様木、懸崖、文人、株立ち、石付、寄せ植えなどがあり
幹の本数からは単幹、双幹、三幹、五幹などに分類されます

ほとんどの樹種はほとんどの樹形に仕立てられています

ところが昨日項の杉と同じで、けやき場合も、直幹体が大原則です
本数は単幹でも複数幹でも、また寄せ植えでも、とにかく直幹体が本筋です


(けやき箒作り)

盆栽は、自然界にあるその樹種の姿を手本にすることが原則です
盆栽界には「らしい」というほめ言葉があります

けやきらしい姿だ、というときにはほめている言葉です
その樹種本来の持っている性質に素直に従って仕立てられていて
好感が持てる場合に使います

けやきは直幹体が、けやきらしい姿なのです

けやきや杉以外の樹種は、自然界にはとてもなさそうな樹形に仕立てられていても
文句は出ませんが
けやきと杉だけは、模様木や懸崖には仕立てません

けやきには、まれに段作りといわれる作り方もありますが、これも直幹が原則です
直幹以外の樹形には市民権が与えられないのでしょう

私も模様木のけやきや杉の盆栽を見たいと思ったことはありません
やはり直幹派です

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