プロのセリには「目違いその場限り」という厳しい不文律があります
例えば盆栽なら、冬場には雑木の枝枯れなど注意しないと見落とす場合がありますし
株立ちと見えても寄せ植えだったり、根張りの一部が傷んでいたりなど
ちょっと見では気がつかない欠点もあります
鉢類なら真贋や傷の有無はその価値に決定的な問題となります
しかし、セリ台は鉢類の傷の有無のみ手短に説明しますが
出品物の欠点や真贋について事前に説明しないのが習慣です
盆栽類や鉢類の欠点や真贋については自己責任で落札しなければならないのです
それはプロとしては当然のことと考えられています
もちろん価格も自己責任!
落札した品物のクレームをいちいち受け付けていたらきりがありません
なかには弾みで高く買い過ぎたと思って、無理やり欠点を指摘してくる場合だって考えられます
どんな場合でも「目違いはその場限り」
プロはプロらしく自分の評価鑑定眼に責任とプライドを持て、ということなんです
たまには「これ偽物ジャン」などと泣きを入れるのもいますが、相手にされません
自分の眼力がなかったのですから、笑われてオシマイ
プライドを持った業者は「しまった!」と思っても決していいません
自分の失敗を口に出すことは、自分の眼力のなさを認めることにつながるからです
ジッと我慢と反省です
これが男を強くする(辛いけどネー、やせ我慢は)
以上プロ同士の取引について
2003年6月12日木曜日
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